麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let’s move Japan forward from 九州! (21)
  • 著作紹介
  • バックナンバー
  • PDFファイル
 福岡雙葉学園の理事長には10年ほど前に就任しました。シスターが来られ、「麻生さんは子どもが好き。カトリック信者で経営者としての経験もお有り」ということで、是非、私の後任として受けて下さいとお話を頂き、当初は驚きましたが、シスターのご熱心さと、カトリック信者として何か役に立つことを一つでもするべきかと思いお引き受けしました。今では非常にやりがいと責任のある仕事を頂いたと思っています。

 私は、お引き受けするにあたり、経営責任者として福岡雙葉学園での教育は何のために、そして何を大事にしていくのかという目的や使命を明確に打ち出していくことが重要と考えました。そこで、「“神の恵みに感謝して、地球社会の一員であることを自覚して行動する人”というグローバルシティズンづくりを福岡雙葉学園の使命と致しますが宜しいでしょうか? 」と伺いを立て、それを了承して頂きました。

 ビジネスを通じて、日本自体の存在感が落ちて行っている、あるいは日本のことを「かつては凄い国だった」と過去形で話すアジア人が増えてきていることを肌で感じています。また、日本人と仕事をしていると決定しない、決定するのに時間がかかる。No action talk only のNATOだとは昔から言われていますが、その話もアジア人からも聞かされますし、実際にそのように外国人から揶揄されるスピードで日本の企業がビジネスをしていると感じることもあります。

 伝統的に英語教育に熱心な生徒や家族の多いカトリックの女子校を経営する機会を頂き、英語によるコミュニュケーション力の向上に力を入れています。成果は大いに出始めている中で、先生方自身もグローバルな動きに興味や関心、参加意識を持ってもらう必要があると強く感じ、「グローバルシティズンによるグローバルシティズンづくり」という流れを作るために先生方にも推進しています。

 海外の動向や外国人に対する興味を持ってもらい、外国人とコンタクトする意欲と力をつけ、自ら発信することの大切さを体感してもらう機会を増やしています。海外に学生達を引率する機会や研修に出かけることでアジア各国のエネルギーある若者の存在を見てきてもらいたいです。その体験を通して、「なるほど、これは言われる通り伸び行くアジアの国々の若者の動きは、目は、語学力は日本と違う。自分たちもこれから勉強をしていき、もっと大きな幅広い挑戦をしてみよう」ということになったらうれしいです。生徒を教え導く先生一人ひとりの変化が大事で、自分も学習し続け、新しい発見、興奮をしていく中で授業にも力が入っていくと思います。

2016.11.25

麻生 泰