麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Let's move Japan forward from 九州! (28)
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 これから10年後には地方都市の人口は大幅に減ります。非常にショッキングな数字が公表されていますので皆さんも読まれたと思います。人口統計の読みは正確度は高いのですが、地方都市でも、リーダーの魅力づくり次第でこれから人口減少が加速する街、あまり減らない街、場合によっては少々増える街といった格差の発生が有り得ると私は思います。

 飯塚市の人口は、これからは減りませんと断定するほどの自信は未だありませんが、私は減らないだろうという思いを持っていますし、そういう結果になるように役立っていきたいと思っています。そもそも飯塚市の強みは何か。まずは物価が福岡市に比べて安いことが挙げられます。土地も家も安く買いやすいです。そして運の良いことに、日本でも数少ない、元気で暫くの間は人口増が続くと言われている福岡市に隣接しています。
 新しい飯塚市長が、これまで学校の校長そして教育長として取り組んでこられた教育レベル向上の努力は、福岡県や全国の平均値よりも高い実績を出しています。市長就任後も引き続き教育分野に力を入れていかれます。
 医療レベルは、私たち麻生グループも関与しています。飯塚病院の救急救命センターは非常に充実していますし、近隣の病院や地元医師会とのネットワークも強固です。

 飯塚市は、10年前に4町と合併し当時の飯塚市の人口約80,000人と4町の人口約55,000人を合わせて135,000人になりました。現在は、多少減少していますが、今後は中心部の人口は増えるのではないかと私は思っています。
 これからは、雇用の創出が大きな課題です。その中でも農業人口が増えるかどうかが大きな課題です。この課題に関しては、九州全体のテーマでもありますので、後日まとめて考えていきます。最後の課題は福岡市までの利便性の向上だと思っています。
 そして、やはり、決め手はリーダーのビジョンやリーダーシップ次第だと思います。基本条件の背景としては、日本の総人口が減り、東京に一極集中している流れが進んでいるなかで、当然、殆どの地方都市は右肩下がりになっていきます。それをいかに自分の街を特徴づけることで地方都市の再生を図るか。それは、首長やその地域のリーダー、特に次世代の若者たちの想いやエネルギー次第だと思います。出来ない理由を説明することは簡単ですが、いかにして地方都市が持っている魅力や強みを尖がらせるかが大事です。
 我々現役世代が被害者的な分析ばかりしていたら、次世代の若者は更に地元には戻る意欲がなくなると思います。
 
 リーダークラスの人たちはこの街の将来に夢を抱き、地元が持っている魅力を掘り起こし、それをどのように活かしていくか、将来の可能性やロマンを力強く次世代の若者たちに語って貰いたいと思います。その点、飯塚市は炭鉱時代の歴史や文化施設が残っていますし、また、医療と教育レベルが向上しているなど多くのことに恵まれた街といえます。しかし、これらの魅力や競争力の向上は私たち現役世代がここまで盛り返してきているからなのです。天から降ってきたものは少ないのです。

 高齢化社会のモデルづくり、『住み続けられる街づくり』は、都会にない人間関係、高齢になっても社会参加の場づくりの魅力を作ることで地方からでも可能だと思います。九州からこのモデルを作るというやりがいと役割を持って明るく動き、周りも動かしていきたいです。 

2017.03.24

麻生 泰