麻生の足跡

大浦荘

麻生の足跡−地域とともに−
大浦荘〈秋の特別公開〉
 麻生太吉の長男、太右衛門の住宅として建築され、現在は麻生グループのサロンとして利用されている「大浦荘」。ふだんは邸宅も庭園も非公開となっていますが、2009年11月22日から30日の9日間、庭の紅葉を楽しんでいただくために公開いたしました。

 大浦荘では、2003年より毎年春に行われている「雛(ひいな)のまつり」の際に、邸内に雛人形を展示し、一般公開を行ってきました。
 秋の特別公開がはじまったのは、2007年。飯塚を特集したテレビ番組で大浦荘の紅葉が取り上げられたのを機に、飯塚市観光協会からの要請を受け、多くのみなさまに紅葉を楽しんでいただくことになったのです。

 大浦荘の庭は、芝生が敷かれた奥にツツジやモミジなどの森が見えるつくりになっていますが、この森も、四季折々の姿が楽しめるようにと、計画的に植樹され、手入れされているもの。秋には木々の葉が赤や黄色に色づき、優美な風景を繰り広げます。
 3回目を迎えた2009年の紅葉特別公開の期間中には、のべ1万4703人ものお客様においでいただきました。とくに11月29日の日曜日には、15台もの観光バスが到着し、たいへんに賑わいました。
 大浦荘の縁側から庭を眺めていらした女性に感想をうかがうと、「去年も来たのですが、ほんとうに見事ですね。昔の風情が残る邸宅のなかから眺められるというのも贅沢です」とお母さま。付き添いでいらした娘さんも、「わたしははじめて来たんですよ。紅葉の名所と聞いていて、今年はぜひ一緒に、と思っていました。お庭も手入れが行き届いていますし、建物のなかも見学できて楽しい時間を過ごせました」と、おっしゃっていました。

 最近では、非公開の時期にも「大浦荘の見学はできるのでしょうか?」というお問い合わせが観光協会に寄せられるなど、飯塚市の誇る文化財のひとつとして、広く知られるようになっています。今後も特別公開の機会を設けていく予定ですので、ご興味をお持ちの方はぜひお運びください。
大浦荘 住所:福岡県飯塚市立岩1060