麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (79)
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 飯塚市の広報ばかりをしているようなのでちょっと視点を変えます。
 先日、ビジネスで成功している若手の中国人に、「なぜ、日本人はアンビシャスではないのか?」と驚かれました。
 確かに私も、このネガティブな文化を最近強く感じます。九州経済連合会の会長として色々な方とお話をする機会がありますが、いかに今が悪い時か、以前に比べていかにやりにくいか、難しいかと、ネガティブな内容を賢そうに分析し説明やコメントをされる方が多くおられます。

 どうしてこんなにチャンスが多い時に冒険をしないのか?日本には多くの恵みがあり、日本とならビジネスをしたいと思うがパートナーが見つからない。どうしてこんなに内向き志向になってしまっているのだと、この中国人は不思議そうに口にしていました。

 ネガティブに物を考えている方が多いなかで、私は、この方はきっと「あぁ、三年前にこの投資の話が来ていたら・・・」「あぁ、2019年の春ごろだったら出来たのだけどなぁ」などと口にされるタイプかも知れないな、と思ったりします。今なら、日本はまだ信用度が高く、日本との協力関係を強化したい、日本から学びたいと考えている国々があり、「ジョイントで一緒にやりませんか?」あるいは、「伸びているアジア市場で私のパートナーになってくれませんか」という声がかかっている日本人や日本企業が存在していると思うので、こうした外国人からの印象は残念です。

 煮詰まる日本市場、伸びゆくアジア市場という動かない背景のなかで海外に市場を求める、パートナー探しをするというのは、リスクは当然ありますが、今動かなければ次世代はどうなるのか? 今は地域の為、家業の為、次世代のために何とか動き、ビジネスを繋ぎ、伸ばす時だと思うなかで、内向き志向が強すぎるというこの外国人のコメントに私も同感です。

 日本人の年間の出国者数が人口のわずか14%というのもショックな数字です。韓国はその3倍以上の約50%だそうです。
 そのなかで九経連のメンバーの多くの企業が海外進出を実行し、かつこれからも伸びゆくアジアへの進出計画をしっかりと検討している企業も多くあります。オーナー企業が多い感じですし、明るい前向きな経営者が多いです。
 農業分野では、アジアで花を栽培していく、お茶を作る、牛を飼うというようなダイナミックな若手も九州にはいます。これがこの「九州から日本を動かす」というタイトルにピッタリであり、この方々に続けということで、全国の企業が、そして次世代がアジアへ進出する一つの良い成功事例をこれからも作り、かつ応援していきます。

2019.06.05

麻生 泰