麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす!
Move Japan forward from 九州!
(110)クラウドファンディングで九州の生産者を応援 その3
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 先月末に目標を達成して終了しました九州の農水産物販売を応援するクラウドファンティングでは、多くの方々のご協力に本当に感謝しています。新型コロナウイルスの陰ではサービス産業、特にホテルや飲食、旅行関連産業は大きなダメージを受けています。
 その中で、農水産物に関しては特に高級なレストランやホテル、料亭などの注文が激減し、実に大きな需要減に遭遇しているという情報から、九経連のやる気のある幹部社員やスタッフが今回のクラウドファンディングの活用を提案してきました。全くそういう手法が頭に入っていない私でしたが、スタッフの提案を実行しました。というのも、私がこれまで何度か農業・林業・漁業の現場を見学して現場の大変さを目にしており、また子供の頃から海釣りが好きで、仲の良い船頭さんから船の燃料油の値段を聞いて漁協と船頭さんの関係に疑問というか不満足感を持っていたからです。汗をかき、リスクを負っている組合員である現場の人たちの手取り収入を向上できないものか。労働が楽になる工夫はないか。そしてそうした結果として次世代が生活コストが高くストレスも多い大都会から地元に戻ってこないものかという思いです。
 日本には燃料資源が有りません。国の債務は収入の倍以上です。少子高齢化の流れは変えられず、ここから将来の経済への大きなダメージは避けられません。IT産業も現状は敗北状態と評するコメントを目にします。若者の海外留学や渡航は減っています。コミュニケーション能力はアジアの国々の若者よりも劣り、その順位は下がり続けているようです。その中で、私たちは一億総評論家の一人としてお気楽に政府やリーダーの批判や評論をしているのです。現役人の一人として、どのように次世代や地域に貢献する気持ちなのでしょうか。親の世代の頑張りによって、復興、繁栄した日本がジリ貧の道を現在たどっているのに。
 加えて食料自給率が38%という現状です。借金が多い、資源もない。しかし農産物の美味しさ、見かけの良さ、安全度はピカイチです。肥沃な耕作地は豊富に残っています。売る力が欲しいです。農産物が動く商流、物流がしっかりと出来上がり、その流れで季節ごとの需要量と供給力のバランスで売値が決まり、生産者の手取りが決まります。この商流、物流を担う会社間でしっかりと手数料が引かれるので、生産者への手取りが減り、消費者のコストに繋がります。クラウドファンディングはこうした伝統的な流れに一つの手法、メッセージを出してくれています。量的にはまだ微々たるものでプロが心配するほどではないですが、新しい手法として注目されてよいと思います。

 九州経済連合会が食料品を販売する手助けをするのかという抵抗感もあったかと思いますが、関連各所の賛同を得て実行しました。九経連の使命はこのブログのタイトルの通り、「九州から日本を動かす!Move Japan forward from 九州!」です。これからも生産者も応援する中で明るいニュースを発信していきます。

2020.09.10

麻生 泰