麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (81)
  • 著作紹介
  • バックナンバー
  • PDFファイル
 農業に対して漁業への新規参入は決して容易でないと思います。近海の漁獲量が一段と落ちている。漁獲量の管理が一段と厳しくなっている。漁業権というかなり厚い壁があるようで、新しい会社の参入は難しそうです。多くの補助金がついていて、手厚い支援はされていますが新船を作るのに3,000万円、さらにランニングコストもかかります。その他の財政援助も出されるようですが返済のプランが立たないようで、若者をはじめとする漁師の次世代は漁村を離れているようです。以前に比べると釣果は著しく落ちていますが、私は子供の頃に親から教えてもらった海釣りが好きです。そのような想いもあり、輸出の応援や大手企業の養殖業への参加支援等で、漁業や漁師の方々の海の仕事を増やしていきたいです。
 私は養殖漁業に活路を見出してもらいたいのですが、なかなか難しいです。日本の養殖漁業の4割を九州が占めています。鹿児島県、熊本県、長崎県などですが、ごく一部を除いてしぼんでいっている様に思います。あるブリ養殖で頑張っていた人が辞められました。その方は大手企業に事業を譲渡されています。大手がこの分野にもっと入り込んでくることを期待します。資金力、運営力、販売力、多くの力が必要です。地元の漁業組合との上手な連携が生まれてくることを祈っています。
 内陸での養殖漁業はボチボチ始まり脚光を浴びていますが、その可能性、拡大の規模は私には分かりません。大事なことは、漁獲量を伸ばし日本の食料自給率を向上させ、次世代が大都会に行かなくても地方都市でかなりの年収を確保できる職業を第一次産業で形成していくことを九経連が支援していくことです。荒海との闘いですので農業と比べて体力も必要で、命のリスクも高く、老齢化は農業よりも進んでいると感じられますが、その割には将来への危機感もなければ対応のスピード感も国や役所からは目に見えるかたちで示されていない感じがします。政治力が動いていない感じです。
 四方を海に囲まれている。高い養殖技術を持っている。日本の食料自給率はじりじりと下がっている。かなりの補助金が支給されるにも関わらず、若者の漁村離れが止まらない。何かできないものか。活発な漁協を応援し、輸出産業として成長させたいです。大手水産業との調和が進み、日本の若者が大いに活躍する漁業への活性化に役立つことをしていきたいです。この課題に危機感を持つ中で、もっと多くの方の知恵と行動力、参加を期待します。

2019.07.09

麻生 泰