麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (93)
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 新年あけましておめでとうございます。
 お正月休みはゆっくりと出来ましたか?

 引き続き、ヘルスケアネットワークについて書いていきたいと思います。
 ヘルスケアネットワークは、中核病院と近隣病院、地元行政と医師会、それに近隣の諸施設が相互にリンクし、患者の退院から在宅に至るまでのプロセスを円滑に繋げることが主たる機能だと思います。
 飯塚地域の強みは、こうした各施設や行政のコミュニケーションが比較的スムーズであるという点が挙げられます。患者さんが施設や近隣病院から中核病院である飯塚病院に転送されると、ソーシャルワーカーという職種のスタッフは入院直後から患者の退院、転院、自宅へと戻るスムーズな流れを検討します。そして、退院予定日をつかんだ後、すぐに施設や転送元の病院のスタッフ、介護士、ケアマネージャーと連絡を取り合い、患者に不安を与えること無く退院後の準備をします。この作業を非常に高いレベルの連携で実現してくれているヘルスケアネットワークの存在、そしてこれらスタッフがこのネットワークの強さ,コミュニケーションの良さを誇りとして語ってくれるのは実に素晴らしいと思います。患者の状態を早めに知り、ケアマネージャーに連絡をして退院後の受け入れ準備をしてもらっておく。さらにそのことを患者や家族に伝えることで、退院時の不安や心配を取り除いてくれることは素晴らしいことです。
 国は患者を病院からコストの低い在宅看護や介護施設に早く移そうという思いを持っています。医療費の抑制を考えると当然なことだと思います。その流れをフォローしていくという面でも、このネットワークづくりが重要だと思います。さて、大都市圏でもこうしたコミュニケーションが当たり前に行われているでしょうか。ここにも、密接な人間関係の存在するローカルにアドバンテージがあると思います。退院後の自宅での生活をスムーズに開始する工夫や配慮といった努力が患者や患者家族に対して行われています。こうしたソーシャルワーカーやケアマネージャーは、一般企業でいう定年を迎えた後でもしばらくの間働き続けることが出来る仕事だと思います。自分自身の健康を保ち、生涯収入を積み上げ続けられるという点もローカルならではの魅力ではないでしょうか。

2020.01.06

麻生 泰