麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州! (104)
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 飯塚病院が大きく変わって行く道の中で、私の家内の父が当時の日本医師会会長をしていた武見太郎であったということは私の経営方針に実に大きな影響を与えてくれました。岳父からもらったいくつかのメッセージを書きます。

 ・「未来からの反射」…現在の延長で物を考えるのではなくて将来の見込み、傾向を十分読んでこれからのビジョンを考えろ。過去からの延長ではなく未来からの反射だ。

 ・「飯塚病院の様に地域の中核病院でありながら臨床研修指定病院になっていないとは恥だと思え。」
 二番目はきついメッセージでしたが取り組んで良かったです。研修先の病院としてハーバード大学にお願いに行った際にも、『武見先生の娘の婿である』というのは非常に役立ち、姉妹病院提携を契約締結することが出来ました。

 ・「救急と健診は飯塚病院の将来の活性化につながるから受けなさい。」
これは35年くらい前、福岡県から筑豊地区の救命救急センターを引き受けてもらいたいという要請があった際に、赤字部門となる救命救急センターを担当することに躊躇した時の助言です。実際に引き受けてみるとその言葉通り、救急部門は赤字でも病院全体の活性化が進みました。健診事業も今まさにその流れが始まっていて、体調管理、健康寿命の延長という面での需要が高まり、注目されています。当時武見の父は「医療というのは消費ばかりではなく、投資だと考えることも必要なのだ。」と言われていました。

 ・「この病院は事務長病院だ。」
 当時事務長であった深町純亮氏の経営能力がすごいと評価する反面、医師のパフォーマンスの低さを指摘されました。図書室がひどい、とも言われてしまいました。確かに当時は、医師数が非常に少ない割には午後になるとゆっくりとされている方がおられました。

 現在の飯塚病院にとって、こうした先を読んでアドバイスをくれる岳父がいたことは非常に大きな力となっています。 

2020.06.22

麻生 泰