麻生泰のメッセージ

九州から日本を動かす!
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(158) 日本看護管理学会学術集会
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 先月福岡市内で日本看護管理学会学術集会が開催されました。九州では初めての開催であったかと思います。福岡ということで私にもお声がかかり、講演の機会を頂きました。十分に気合を入れて準備をしました。
 私の前に今回のこの学術集会の会長役である鹿児島大学病院の宇都由美子副院長の挨拶とともにその後の講義を聞き、びっくり。これは私の内容よりもずっとレベルが高いぞ。凄いしまずいなと思うほどでした。
 ソサエティー5.0という仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより経済と社会を発展させるのだ。医療安全に役立つシステム開発、多職種連携を実行してロスを減らす。そして退院する患者の選択はITを活用して優先順位を決めるのですが、その判断基準は公平性、効率性と同時に経営的要素を含めた三つの切り口で決定をしていました。良いシステムを作っているなと思いました。こうして日々の業務を進め、経営改善の工夫をして赤字額削減に努める姿は美しいです。

 凄いなと感心すると同時に、こうしたリーダーが出てきたのかという嬉しさがありました。病院は労働集約型事業ですが、現場では看護師が一番人数が多いのです。医師が決定権の多くを持っていますが、現場を知り、患者の状態を知り、チームの現状や問題点を把握している看護師の能力が非常に大事です。担当医師の性格や能力も見抜いていると思います。こうしたレベルの高い、電子化への先読みをしているリーダーの存在は嬉しかったです。

 40年くらい前にハーバード大学のブリガムアンドウィメンズ病院に行った際、院長は男性でしたが、副院長は確か5人位の内3人が女性でみんな看護師さんでした。経営担当の最高責任者が看護師で、実に魅力的で知識豊富なスタッフでした。日本では今でも看護師のトップが副院長というケースは増えてきてはいますがまだ少ないです。宇都さんのようなリーダーが出現しているのが嬉しかったです。
 私は皆さんに生涯学習、生涯現役、生涯収入を実行して欲しいという話をしました。看護師という有資格者はこれからの高齢社会において非常に大事というか必要な職種ですし、今後かなり不足するだろうと見ています。病院や施設に入らなくても、在宅で看護師が来てくれる。ケアをしっかりとし、処置も出来る看護師は非常に大事です。若くなければ出来ないという制限もなく、むしろ経験豊富で人間的な魅力がある人が重宝されます。こうして、勤め続けるにはしっかりと学習も重ねて力を維持、強化する必要もあります。75歳になっても有資格者には仕事の声がかかることが多い中、「健やかに老いる」という大事な生活パターンを維持、強化することが大切です。そのためにはリハビリスタッフ、看護師陣他の医療スタッフも元気で活躍してくれることが鍵です。同時に、コロナ禍でこの分野の職業に腰を引いている若者やその家族が、そのような良い明るいモデルを身近に見ることで再考するのではないかと思います。
 その流れを飯塚から、九州から作れないものかと思っています。

2022.09.08

麻生 泰