九州から日本を動かす!
Move Japan forward from 九州!
(168)病院の経営改革と、横ばいの日本経済
私のライフワークの一つが病院改革です。飯塚病院を良きモデルとして、医療の質と経営の両立。改善活動をこれからも続けていきます。
公立病院改革に役立ちたいという思いは引き続き強く持っています。家業の一つである飯塚病院の経営改善実施が経営者の私としての役割なのですが、日本を愛し、この日本国の先行きを大いに憂う現役ビジネスマンとしての使命感を持って動き続けます。
公立病院の毎年の膨大な赤字額の大幅削減、そして、そこで働く医療スタッフがもっと明るく働ける職場づくりが重要です。危機に瀕している国家財政から毎年一兆円近く捻出されている補助金額の大幅削減に役立ちたいというライフワークに精を出していますが、大きな成果はまだです。「危機感無きジリ貧の日本経済」、「一億ご気楽な総評論家や批評家スタイル」が多くの現役責任者の実態姿勢。内向きで英語での発信力も低い日本人の現在と今の教育のままでは、日本の存在感を訴える英語での発信力の低さが続いてしまい、先行きは更に深刻です。
教育と医療の双方での課題で共通することは、この二つの事業分野には官と民双方が参加している事です。現在日本が多くの対応課題を持つ中で、医療改革と教育改革が日本の大きな課題であることと何らかの関係が有ると思います。
このテーマについては今までにこのコラムで何度も書きましたが、まずは公立病院の経営改善の動きを作ることに努力していきます。少しずつではありますが、動かなくては、改善成果を出さないとまずいという機運は出来始めています。一部の県知事や行政マンの積極的な参加で成果を出し始める事が“まずい、自分の自治体の対応が遅れている”という競争意識がらみからのドミノ現象を起こせるのだということも政府に考えてもらい、成果を出している地域の行政リーダーに対してインセンティブを与え、表彰状を出してもっと勇気づけ、応援をされる事を期待します。
与えられた一度の人生。戦後の復興を果たした親父たちの実績からの平和で、治安も経済力も優れている日本ですが、こうして30年間もの間経済が横ばいです。1990年度では世界の国民総生産の約13%を占めていた日本経済が2021年には約5%にまで落ち込んでしまったのです。この間、日本を除くアジアの経済成長総額は約17倍。世界経済は約4倍となりました。その間日本はほぼ横ばいなのです。
日本国民のパスポート保有率は20%を切りました。お隣韓国は40%を超えています。危機感を持って、使命感も持ってこのジリ貧国家日本を動かしていかなくてはなりません。福岡から、九州から日本を動かしていく活動にこれからも力を入れ、成果を出します。実績を出さなくてはなりません。
結果こそ現実である。願望だけではそれが如何に真面目で熱烈であろうとも結局は主観的観念に過ぎない。結果に対する洞察力こそが指導者,活動者としての最大の資格であると伴に責任であると森信三先生が言われています。現役経済人としての時間が私にはもう少し有ります。頑張り、成果に繋げて見せます。
2023.02.10
麻生 泰