九州から日本を動かす!
Move Japan forward from 九州!
麻生泰のメッセージ「九州から日本を動かす! Move Japan forward from 九州!(200)」
九州から日本を動かす流れを加速する
「九州から日本を動かす」というタイトルでこのコラムを書き始めてから200号になります。30年間、日本の国民総生産は大きな伸びはなく、失われた30年と評されています。
この事実が現実であることは認めますが、問題なのは、「これはまずい」「ギアーチェンジが必要だ」という危機感をまったく感じない事に対して、私は強い憂いを持ちます。平和で、治安はよく、食べ物は美味しい、本当に平和で素晴らしい国にはなりました。
残った課題としてコストの高い国から円安効果ですべて割安な国にもなってしまっていることです。
岸田政権の評価はジリ貧となり支持率は21%にまで下がり、自民党政権の歴史で最低とのことです。地道ながら精一杯尽力されている中で、一億総評論家、コメントや分析はしますが、自分自身が動き、流れを変え国を動かすようなリーダーは出てきません。皆、口ばかりです。
国民総生産GDPは1990年の14%から4%まで落ちているのに…。この間に日本を除くアジアのGDPは14倍の伸び、アメリカも4倍に。対する日本は2倍にもなっていません。
新しく着手するテーマは、少子化問題、働き方改革がらみの財政援助、教育問題、防水害対策的投資、不可欠な公共投資、そして新たな防衛費などある中で税収の伸びはあまりないのが現実です。この状態で取るべきアクションは財政支出見直しの着手が一つと思います。
私のライフワークの一つに「公的医療機関への補助金額の削減に貢献する」があります。コロナ禍での特別補助金額を除いても、毎年約1兆円の補助金が公的医療機関の経常赤字補填に充てられます。私は日本人が得意とするマネージメント力活用によって削減できる補助金額は毎年1,000億円単位で算出できると考察しています。教育活動も医療活動同様に非常に大事な国の役割ですが、ここにも親方日の丸の文化が存在している気がします。少子化が進む中で国内に800もの大学が必要なのか?当然ながら閉鎖大学も出てくると思いますし、閉鎖出来る公立病院も存在しています。ただ、これもまた非常に強いリーダーシップ、そして私たち良識ある国民の理解がないと実行、実現は出来ません。
改革、改善活動はこうした公的な組織に導入しなくてはなりません。病院の診療報酬は国の財源がタイトで上げられない中で、人件費率の高い病院経営では諸物価の高騰もあり、今年中に赤字累積での閉院という流れが各地で起きると想定しています。その状況でも税金補助が続く公的病院は残り、3年後は医療の質と経営の両立が出来ない公的病院ばかりが日本に存在するという悪夢を想像します。すぐさま国費の支出策の再チェックを始めないとジリ貧国家がますます問題を多く抱える日本となり、我々は戦後の復興を実現してくれた先代の皆さんに申し訳出来ない現役責任者となるのです。
ぜひ、動き、動かしていきましょう。九州から日本を動かす流れづくりに参加、応援してください。
2024.06.14
麻生 泰