麻生グループ
「麻生泰のメッセージ」を更新しました
インドで感じたビジネス
前号に引き続きインド訪問について書きます。
一週間の旅の中で地元のビジネスマン2人と2台の車で5日間に亘って結構な距離をドライブしました。
インドの南部は北部に対してかなり教育レベルや労働意欲が高いそうです。確かに3つの中学校、高校を訪問しましたが、驚くべき立派さというかイギリス教育そのままという印象のコレッジでした。とにかく施設が充実している、特に各種運動施設には目を見張るものがありました。一つの学校の敷地は156エーカー(192千坪)。もう一つのコレッジは710エーカーでした。ラグビー場、クリケット場、射撃場がある学校もありました。乗馬にも力を入れ、中高で750人くらいの生徒に28頭の馬を保有していましたが、他校も似たようなスケールでした。田舎の方に行っても小学校の生徒はイギリス風の制服を着ていました。
この地方は教育に力を入れていると痛感しました。
農地が広大で、良く耕してあります。これから何かを植えていくのでしょう。運搬用の機械はかなり見慣れた器具が活用されていましたが、農耕機類は全く見ませんでした。この地方に、ヤンマーや井関農機などの拠点が拡大されたら、生産量は一段と向上するのだろうと思いました。
やはりインドは南のほうがハードワーカーだそうです。
この地で、高級果物など日本からの技術とマンパワーが投入されるとすばらしい輸出生産基地になるし、国内需要で大きな収入になるだろうなと思いました。
もう一つのお薦めはwashletです。トイレにはシャワーのホースがついていました。高級ホテルも家庭でも同様です。こうして洗い流す習慣はあるのでしょうが、このホースを使う気持ちにはなれませんでした。TOTO社他が営業をしているのでしょうが、まだ私が訪れたこの地域では見かけませんでした。
インドの魅力は多くの人口数と数字に強い流れからIT分野に非常に力をつけてきていることです。カーストという強い身分制度が存在する中でIT技術に於いて抜きに出ることがこの古い制度から脱出できる道ともなるとのことで、今後一段と技術そして技術者の向上が見られるのでしょう。
友人の家では10歳の子供が二けたの掛け算を即答してビックリさせられ、さらに6年後の私の誕生日の曜日を当て、数年後の何月何日の曜日をズバズバ当てるのにも驚きました。
日本も勤勉な国です。緊張感を持って世界に目を向けていきたいものです。
http://www.aso-group.jp/message/message.pdf