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「麻生泰のメッセージ」を更新しました


    「国民一人一人が良識を持って国の財政を見極める」

 一般的に企業は売り上げが伸びず、赤字になってきた際に常套手段で取るのは固定費用の削減です。人員を減らし、賃金を一時的にカットする。こうして固定費用を落として生き残りを計ります。それに加えて現在はITが進歩し、通信技術や連携作業の実行で生産性をかなり向上させることが出来るようになりました。ペーパーレスという流れもその一つです。各社は、従業員の業務効率向上策、事務の合理化を進めます。それを帰宅時間の短縮、働き方改革にも繋げていくことが急務です。

 さて、公立病院や公立学校の生産性は如何でしょうか?3年前のマネージメントスタイルから大きな前進、改革は進んでいるでしょうか?公的経営機関には実に多くの見直すべき改善余地が残されています。各リーダーの方々には真剣に、しかも明るく職場改善を進めていただきたいものです。

 公的病院の建設の際には、住民数が少なく民間病院が開業しないような立地をも考慮するという方向性が示されています。はたして現在のように国の財政が瀕している状態の中で、その対応方針を引き続がなくてはいけないでしょうか。高齢者には少々乱暴で非常に難しい対応だと思いますが、こうした不便さ、リスクを承知の上で、生まれ育った愛着のある土地から離れない判断をされているのですから、遠隔診療などを導入しつつ、多少の不便さ、リスクは受け入れていただく対応策もやむを得ないと思います。

道路工事を見ても、「便利になり、移動の時間が短縮されるための工事がこれからも必要なのか」という議論が生まれても当然だと思います。便利になるがそれには50億円の公共投資が必要。その完成で住民は有り難いでしょうが、もう我が国にそんな余裕はないのではないでしょうか。異常気象で大洪水や土石流からの大被害が続いています。こうした治山、治水対策への公共投資は引き続き大変重要ですし、かなりの投資額が求められるでしょう。道路や橋の劣化からの大事故発生リスク対策の投資も当然重要です。こうした生活基盤へのメンテナンス投資は引き続きやっていかなくてはなりません。従って、便利になるから、時間が短縮できるからというための工事に関しては、今後しっかりと選択し検討を重ねて慎重な判断が求められるべきだと思います。

 今後は、我々地元住民もそのような要求は、財政的に瀕している我が国の現状を理解して着工要請を考えていく事が、大切な心得というか常識になってきていると理解することが重要だと思います。支出の抑制へのギアーチェンジは国民みんなが念頭に置き、成熟国の国民としての良識が必要だと思います。

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