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「麻生泰のメッセージ」を更新しました


   「日本百賢アジア研究院サマーキャンプ」に参加して (1)

 お盆休みの3日間、日本百賢アジア研究院*の会合へ出席のため上海に行きました。中国人で、繊維で財を成した人が、「自分がこうして成功したのは東京大学で学習して得た多くの知識や友人達との学習のお陰です。現在の日中間の交流は不十分。学生間の交流に力を注ぎたい。」という事で、日本での友人探しの中で私にも声が掛かり、10年前にこの学校間交流が始まりました。

 この活動の使命である「Building bridges across the cultures」という言葉が示すように、双方の優秀な大学生を中心にアジアの学生に奨学金を出し、年に一度のサマーキャンプを各地で行っています。今年は10周年記念行事も含めて上海で行いました。
 
 これまでに約700人の学生がこの奨学生として交流しています。私がこの会合に出て驚いたことは日本人学生の存在感でした。ビジネスの世界では発言の少ない日本人が実に積極的に手を挙げ質問をし、そしてプレゼンする際にも自主的に手を挙げてモデルになっているのです。これはやはり教育によるものだ、こうした若者が日本にも出てきたぞという思いで嬉しくなり、数人にアプローチしてみると、ご両親もしくは親のどちらかが中国国籍で、日本で育った学生もいました。私は、こうした発信力、想像力、積極性を持った学生を育てているこの活動に関与していることを嬉しく思いましたし、今後も大いに応援していこうと思っています。
 
 創始者のチャオさんは、何とこうした交流の基金に150億円を提供され、運用益でこのような活動資金や奨学金をカバーされているそうです。毎年5%近く利益を出している金融機関が有るのも凄いことだと思いました。
 
 中国人、日本人が中心で次に韓国人、台湾人そしてアジアの若者で構成されています。日本では東大、早慶、一橋大、そして九大の5校です。九大生も頑張っていました。中国では北京、上海交通大学他3校です。秋田の高校から東大に行き、現在この奨学金を使って北京大学で学んでいる学生は、英語や中国語、そして広東語もこの一年で随分上達したそうです。来春から外務省に入るという事で大いに期待しています。
 
 何といってもこの2週間のサマーキャンプに参加している64人は、私が出席した日が最後の3日間という事もあったのでしょうが、非常に打ち解け合い、共通言語の英語に加え、中国語や日本語も交えて交流を楽しみ合っていましたし、ボランティアーで参加する卒業生たちも同期の絆が強く後輩たちのサポートをしていました。

 ああ教育という課題は本当に大きなものだ、私もしっかりとこの活動を応援するとともに、福岡や飯塚で行っている各種の事業を伸ばし、九州から日本を動かしていかなくてはと思いました。

*日本百賢アジア研究院: https://baixianjapan.com/about.html
http://www.aso-group.jp/message/message.pdf
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