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「麻生泰のメッセージ」を更新しました


炭鉱町から蘇る街を目指して

明けましておめでとうございます。お陰様で、私は家内とゆっくりとした正月休みを過ごすことが出来ました。

 私はライフワークをいくつか持っているというか作っているのですが、その一つが何度かここで書いるH2E “Hospital management”, “Healthcare network”, “Education” です。
病院経営では40数年前、飯塚病院はオンボロ病院の西の横綱と言われていたそうですが、大きく変わりました。岳父の武見太郎に言われ臨床研修病院の指定を受け、総合医研修にも力を入れました。武見の父が言った助言は非常に重要な将来展望から貰ったメッセージであり病院の雰囲気は大きく変わりました。

 ヘルスケアーネットワークづくりにも寄与していきたいと考えています。地方都市飯塚で、都会とは違った住民の思いやりというか郷土愛が強く根付く中で、患者の望みや願いを考慮しつつ、医療機関間のネットワークをしっかり構築する。そのネットワークにより患者の状態、課題、特徴などを次の施設や自宅療養においても漏れなく把握、共有でき、それをサポートすることができる。それに携わる医療スタッフは3つのH、すなわち、頭脳と経験のHead 、手技術と経験のHand 、そしてまごころのHeartが必要です。この3つのHは飯塚病院でも大切な課題として、私からのメッセージを医療スタッフにコンスタントに伝えています。

 都会では隣の部屋の住民が死亡したことに何日も気が付かなかったという記事もありましたが、地方都市はそんな薄い人間関係ではありません。自宅療養している隣人が3日も会わなくなったら「どうしているかい?」と見舞いに入って来るのではないでしょうか?
 15年以上前に、私が「飯塚市を明るく蘇らせたい」というロマンを話すと当時の九州通産局長さんが「それは無理ですよ、麻生さん。炭鉱町で蘇った町なんか世界にないのですよ。大牟田や夕張だけではなくて、ドイツだろうがウエールズだろうが、アメリカにだって閉山後の産炭地で蘇った町はないのですから。鉄鋼の町ではありますがね。」と言われたのです。このお役人の言い方、話しを聞いてさらにファイトが出ました。この話を兄の太郎に話すと兄貴も「一緒に頑張ろうや」と同意してくれました。

 昨今の飯塚市は首長にも恵まれ、教育事業(EducationのE)にも力を入れています。今後徐々に成果も出てくると思います。連携医療も地域医療ネットワークの強化で実現できると思います。そして、自然に恵まれ、遠賀川の整備や美しい山々に囲まれ、生活費は大都市の3割引き、福岡市までは約45分。既に飯塚市への流入人口が流出人口よりも2年連続オーバーをしてきているという地方都市になっています。

 日本人の健康長寿は財産です。太り過ぎは少ない、検診チェックはかなり精度が高い、国民皆保険は日本の強み。そこに、経済ではすごい勢いで日本に追いつけ追い越せで躍進した中国やアジア諸国の特に富裕層の人々が日本の健康寿命の背景、実態を見学に来るような時代が来る。そこで、飯塚の医療ネットワークを見学に来るような時代にしていくことができれば、炭鉱町からの蘇りの一つのケースとして飯塚ブランドの向上に繋げたいものだと、正月から夢を持っています。
http://www.aso-group.jp/message/message.php
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