麻生オックスフォード大学院 ニューカレッジ奨学金

麻生オックスフォード大学院ニューカレッジ奨学金

福岡から真の国際人を育てたい
株式会社麻生を中核とする麻生グループでは、オックスフォード大学と連携した事業として「麻生オックスフォード大学院ニューカレッジ奨学金」制度を設立いたしました。
2007年10月30日に行った記者発表には、新聞やテレビなど地元メディアのみなさまにおいでいただきました。今回は、記者発表にお越しいただいたみなさまと、麻生グループ代表の麻生 泰との質疑応答の内容をご紹介します。
Question
オックスフォード大学院ニューカレッジへの留学生を対象とした制度ということですが、費用は全額負担なさるのですか?
Answer
 具体的には、5000万円のファンドを、8年間、延べ8名の留学生に対して使っていきますので、1年あたり625万円の支給になります。
 日本からの留学生がオックスフォードの大学院で学ぶために必要な費用は、学費・生活費を含めて年間約2万4000ポンドです。昨日の為替レート(1ポンド=約234円)で日本円に換算すると約535万円となりますので、為替レートに大幅な変動がなければ、1年間の留学費用の全額をまかなえると考えています。
 現在のようなポンド高の情勢下では私費留学が難しいので、経済面を気にすることなく、大いに学び、また、たくさんの人たちと出会って交流を深めてきてほしいと思っています。
Question
年齢制限はあるのでしょうか?
Answer
 ありません。福岡県で生まれた方か育った方、または県内の学校に少なくとも1年間通った方であれば、年齢も、性別も、国籍も問いません。
 これは、私がかねてから提案し続けている「フロム福岡」の活動の一環でもあります。現在の日本は、「危機感なきジリ貧」状態に陥っていて、競争力がなくなっている。そこから脱するためには、地方が動かなければならないと思っています。そのためにも、郷土に対する強い意識を持った人たちのなかから、人材を育てることは不可欠です。オックスフォード大学院への留学を支援することで、福岡から真の国際人を育てたい、と考えています。
 なお、今回のように地域を限定したファンドは、オックスフォード大学の奨学金制度としてはじめてのことだそうで、県からも「たいへんうれしく思っています」とのコメントをいただいています。
Question
希望者が複数いた場合にはどのように対応するのですか?
Answer
 複数名の志願者がいたときには、選考委員会を発足させて検討いたします。
Question
ご自身が留学されていたときの、いちばんの思い出は?
Answer
 私は、オックスフォードのニューカレッジに3年間留学していました。ラグビーのチームに所属し、最高に楽しい時間を過ごしました。世界各国から集まったいい仲間と共に戦い、汗を流したあとには川沿いに並ぶパブに行って語らうなかで、視野が広がりました。
 今回の奨学金で留学される方にも、勉強をするだけでなく、スポーツのチームに入ったり、パブでビールを飲んだりして、ぜひとも多くの友人をつくっていただきたい。周囲の環境もすばらしいですから、休みの日に出かけてみるのもいいでしょう。各国の友人たちと交流を深めることで、国際人としての資質を高めていってほしいと思っています。