「車いすテニスとは、車いすに乗って行うテニスで障がい者スポーツの一つです。パラリンピックでは1992年のバルセロナ大会より正式競技に採用されています。
第1回大会は1985年に三笠宮寛仁親王殿下のご臨席のもと開催されました。当時は、まだ障がい者スポーツに対する社会一般の認知度も低い時代であり、当初は資金や人材面で難航しましたが、ハンディキャップをもった障がい者の社会復帰と旧産炭地飯塚の活性化に繋がればとの想いから麻生セメント社長麻生泰が大会会長(現:特定非営利活動法人九州車いすテニス協会理事長)として旗振り役を担い、地元の飯塚ロータリークラブの協力を得て大会が実現しました。翌86年には、日本で初めてとなる車いすテニス協会(現:九州車いすテニス協会)が設立されています。
2004年には、飯塚国際車いすテニス大会がITF国際テニス連盟 車いす部門の世界最高峰であるスーパーシリーズ大会にアジア地域では初めて昇格、2019年までに35回の大会が開催され、現在では参加国14ヶ国1地域、参加選手は100名を超え、飯塚が世界に誇るスポーツイベントに成長しています。
近年では日本人選手も活躍しており、男子シングルスの国枝慎吾選手が通算9回優勝、女子シングルスでは上地結衣選手が2013年の初優勝以降、6連覇を果たしました。
飯塚国際車いすテニス大会は、資金調達から開催に至るまで地元企業、市民を中心としたボランティアによって運営されていることが大きな特色です。特に大会期間中は、地域住民、地元役場、地元企業、児童・学生ら延べ2,000人以上が歓迎レセプションから試合運営(ラインズマン、審判、通訳や選手の移送等)、また大会期間中の選手・関係者の皆さまのお世話にボラ ンティアスタッフとして参加します。
このようにボランティアスタッフが中心となり、また「おもてなし」の心を何よりも大切にする大会運営は「飯塚方式」として世界に広まり、現在では国外の関係者も視察に訪れるほどの高い評価を得ています。
麻生グループは資金面はもとより、九州車いすテニス協会に対する事務所の提供をはじめ、大会期間中には参加選手への食料品提供、選手移動用の福祉車両やリフトバスの提供など、様々なボランティア活動を通じて毎年の開催・運営を支援し続 けています。
今後も「車いすテニス」による、ハンディキャップをもった方々のスポーツを通じた活動の支援や、ボランティアも含めた社会交流、クオリティ・オブ・ライフの向上や、地元飯塚の活性化に貢献する場として大会継続に尽力して参ります。
飯塚国際車いすテニス大会ホームページ
https://japanopen-tennis.com/
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C’s Athlete のCはChallenger(挑戦者)。 何事にも挑戦する者の集える処でありたいと思い、つけた名称です。
障がい者スポーツ選手雇用センターC‘s Athlete(シーズアスリート)は、障がい者の新しい雇用開発と障がい者スポーツの振興を目的に、株式会社アソウ・ヒューマニーセンターが2005年に設立しました。
設立のきっかけは、パラリンピックアテネ大会を終えたゴールボールの小宮正江選手が、練習時間を確保するために、比較的時間の融通がつきやすい派遣の仕事を探しに、株式会社アソウ・ヒューマニーセンターのスタッフ登録に訪れたことでした。
そのときにはじめて、障がい者スポーツでスポンサー支援を受けている選手はほとんどおらず、公的支援でさえ十分に行き届いていない現実、そして選手にとって、フルタイムの就業では日々の練習時間を確保したり、 合宿、遠征といった長期に及ぶ休暇を取得することが困難な現状を目の当たりにしました。
そんな障がい者スポーツ選手のおかれた練習環境や労働環境上の課題を解決するために設立したのが、シーズアスリートです。
現在、シーズアスリートにはパラリンピックメダリストを中心にゴールボール、車いすマラソン、車いすテニスなどの選手が所属しており、仕事と競技活動を両立しながら世界の舞台を目指しています。
シーズアスリートの運営と選手達の活動は、地元福岡だけではなく全国の企業や個人の会員の皆様に支えられており、2020年7月現在、法人会員様は102社、個人会員様は約400名を数えます。麻生グループ各社も法人会員としてシーズアスリートを応援しています。
選手の姿を通して、一人でも多くの方に勇気と感動をお届けし、障がい者スポーツの普及と未来のアスリート育成を。そして、講演活動・障害体験イベントを通じ、障がい者・健常者の相互理解に努め、障がい者雇用の啓蒙を。選手たちは、自ら「良き社会人」として後進の目標となり、障がい者の方や障害を持つ子ども達の「自立」への一助になることを使命として日々挑戦しています。
シーズアスリートホームページ
https://athlete.ahc-net.co.jp/
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