飯塚病院では、2011年3月11日の震災直後に厚生労働省から要請を受け、福岡県DMAT※1(災害派遣医療チーム)として震災 発生翌日の2011年3月12日から3月14日までスタッフを被災地に派遣しました。
飯塚病院より派遣されたのは医師2名、看護師2名および業務調整員1名の計5名で、宮城県仙台市の陸上自衛隊霞目駐屯地にて広域搬送拠点医療管理所(Staging Care Unit :SCU)を立上げ、患者のトリアージ※2や応急処置に従事しました。
※1 「災害急性期に活動できる機能性を持った、トレーニングを受けた医療チーム」で災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の頭文字をとってDMATと呼ばれています。医師・看護師・業務調整員から構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に概ね48時間以内の急性期に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。飯塚病院は、2008年1月に「福岡県災害派遣医療チーム(DMAT)指定医療機関」として指定を受けました。
※2 問診や血圧・脈拍・呼吸などの身体症状のチェックにより、患者の重症度や緊急性を判断すること。トリアージを行うことで、限られた医療スタッフで緊急性の高い患者を優先して治療することが出来ます。